介護のお仕事

QOL重視の介護を目指して

QOL(Quality Of Life)は、日本語で生活の質・生命の質と訳されます。
介護現場において、QOLを追及していくことが大きな課題であり、介護士の役割でもあります。
しかし、QOLの追及は、相手の理解なくしては到底実現できません。
介護士として、相手が何を求めていて、何をすれば満足に繋がるか、理解しようとする姿勢が大切です。

 

現在では、介護はサービスというふうに位置づけられるようになってきました。
サービス業であるからこそ、満足度を得ることが大切です。
しかし、その満足度は人によって異なります。
例えば、ほとんどの施設では、一人当たりの入浴は週に何回か決められています。
決められた日の決められた時間に入浴しなければなりませんが、それに納得できない利用者もたくさんいます。
自宅では好きな時間にのんびり入浴できていたのに、施設に入所して全て管理されてしまうのは大きなストレスです。
利用者の中には、毎日好きな時間に入浴したい人もいれば、1週間入浴したくない人もいるでしょう。
このように、様々な価値観を持つ人がいる中で、一定のルールを決めて集団生活を送っていくには、全ての利用者の満足を得ることはなかなか難しいという状況です。

 

では、どのようにしてQOLを向上させていけばよいのでしょうか。
それには、利用者個々の価値観や生活史を理解し、その人らしく生きていくことを引き出していくようにする心がけが必要です。
土いじりが好きだった人なら、施設の花壇や畑で土いじりをする機会を作ることも一つの方法です。
編み物や読書が好きだった人なら、家族と相談した上で、入所前にその人が使っていた編み棒や愛読書を持参してもらいましょう。
慣れない生活環境の中で、少しでも自分らしくいられる空間を作ることが、その人のQOLを向上させていく手掛かりになります。

 

多忙な介護業務の中にも、空いた時間は少なからずあるはずです。
そのような時間を利用して、高齢者とゆっくり会話する機会を設けましょう。
少しずつ信頼関係を形成していくことで、相手が今の生活に何を求めているのか、そして、介護士として何が出来るのか、徐々に見えてくるはずです。
自分が担当になっている利用者の家族が訪問に見えた際には、家族からヒントをもらうチャンスです。
施設に入所する前、利用者はどのような生活を送っていたのか聞くことで、今まで知らなかったその人の一面を垣間見ることが出来るかもしれません。

 

相手の評価が見えにくい介護は、どうしても自己評価に頼ってしまいがちです。しかし、少しでも相手のことを思いやって介護したい気持ちがあるのなら、個別のQOLを重視した介護を計画してみてはいかがでしょうか。

病院で働く介護福祉士

福祉系の専門学校や短期大学を卒業し、介護士国家資格を取得した人たちの多くが、老人ホームなどの福祉施設に就職しています。
しかし、中には資格を生かして病院で働く介護福祉士もいます。
病院で働く職種は様々ですが、その中には看護補助と呼ばれる人達がいます。
その業務内容は多岐にわたりますが、院内の患者搬送や検査出し、患者さんの日常生活援助に携わっている場合もあります。
病院によっては、看護補助なしでは病棟の看護教務が滞ってしまうことも少なくありません。

 

病院で働く介護福祉士の中は、転職のことについて悩んでいる人がいます。
特に、卒業後すぐに病院へ就職してしまうと、病院内の介護業務のみに経験が限定されてしまうことから、福祉施設で働くことのイメージが抱きにくいといった不安も多く聞かれます。
このように、経験不足から自信をなくし、転職に踏み切れないでいる人もいます。

 

たしかに、医療機関と福祉施設では、働く職種や介護士としての仕事内容にも差があります。
まだ、対象である患者や入居者との関わり方のポイントも異なります。
しかし、医療機関で勤務したという経験は、介護施設などの福祉業界に転職する際に大変有利に働くということを覚えておきましょう。

 

病院で働いたことがない介護士は、病院から退院して直接施設に入居してきた高齢者の病名を聞いても、どんな疾患かピンとこないことも多いでしょう。
しかし、病院で勤務してきた介護士の場合、疾患に対する症状や治療、検査といった一連の流れを毎日見ていますから、疾患に対する理解が深いという特徴があります。
また、介護老人保健施設に入居してくるほとんどの高齢者は病院から退院してすぐの施設入居となります。
医療と福祉の連携が重視される今日、両方の機関の特徴をよく理解しているスタッフがいるということは、高齢者を受け入れる介護施設側としては貴重な財産です。

 

介護士として病院で働く人は、むしろ自信をもって転職活動を進めていくことが大切です。
知識と経験を生かして、よりよい転職先を見つけられるといいですね。
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