コーヒーが更年期障害に与える影響

コーヒーが更年期障害に与える影響

多くの方に愛されている嗜好品のコーヒーですが、最近の研究において、コーヒーの含まれているカフェインが更年期の女性に与える影響について明らかになってきました。
アメリカのメイヨークリニックの研究は、2005年から1年間にわたって、ほてりやのぼせといった、更年期に見られる特定の症状を訴える患者を対象として追跡調査が行われました。
2507人を対象に研究を行い、そのうち1806人から回答を得ることが出来ました。
また、その中で、コーヒーを摂取している人とそうでない人を比較した結果、カフェインの摂取と更年期の症状の間には、相関関係があるということがわかりました。

 

日本では、コーヒーのみでなく、紅茶や緑茶など、カフェインを含む嗜好品を朝食に摂る人が多くいます。
加えて、アルコールや喫煙といった習慣のある人は特に、嗜好品の摂取を控えることで、更年期による不定愁訴の訴えを緩和することが可能だと考えられます。

 

コーヒーの摂取による身体への影響に関する医学的研究の中には、コーヒー摂取によって発がん性物質の発生が減少するといったポジティブな研究成果も報告されています、
一方で、精神の興奮作用があるカフェインを摂取することによって、情緒が不安定になったり、血管運動に影響を与えるという報告もあります。
閉経を迎える50代前後の女性は、体調のみでなく、心理的にも不安定になりがちです。
リラックスするために摂取したコーヒーが、結果として更年期症状の出現に関与している可能性も高いということが、今回の研究報告によって明らかにされてきました。

 

特に、毎日イライラしていたり、突然のほてりのぼせで悩んでいる人は、カフェインの摂取についてもう一度見直してみてはいかがでしょうか。
カフェインレスの嗜好品も多く販売されているため、それらを上手く活用しながら、ご自身の健康を第一に考えた食生活を送ることが大切です。
更年期障害は、閉経に伴う女性ホルモンの影響が原因で生じますが、その詳しい発生メカニズムは未だに解明されていません、
自分の身体を大切にして、毎日明るく生活したいですね。